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特許翻訳を最大限に自動化:ProTranslator

特許翻訳はファミリー特許が公開されており、MTエンジンの訓練がしやすい等の理由により、高精度な機械翻訳エンジン(MT) の開発が進めやすい分野といえるでしょう。

しかしながら、出願明細書翻訳でMTを使うケースでは、特許特有の長文や請求項の表現など特許特有の課題があり、GNMTなどのジェネリックなエンジンをそのまま使うとポストエディットにしわ寄せがいくことがあります。

今回はこういった特許特有に必要となる前後処理を自動化し、高品質の機械翻訳結果を得られるツールProTranslatorをご紹介します。

特許翻訳で機械翻訳を使用する時のデメリット

出願明細書(日本語)を機械翻訳にかける際に障壁となるのは次の2点:

  • セグメント単位でみると使えるセグメントがある一方、使い物にならないセグメントもあり、MT訳の品質が安定していない
  • 日本語と英語の間で請求項の主題部の転置処理が必要

人の手で翻訳する場合には、上記の作業は問題にならないかまたは翻訳中に処理可能です。

ところが機械翻訳をかけた場合には、こういった部分は現状では後から追加で作業せねばなりません。

下記の青いボックスが追加作業部分ですね。

           【機械翻訳時に発生するフロー】

機械翻訳時に発生するフロー

いくら機械翻訳で効率化が図れるとはいっても、新たにフローが増えては本末転倒ともいえます。特許翻訳用の機械翻訳ツールを手がけている日本特許翻訳株式会社は、この問題を解決できるツールを開発しました。

ProTranslatorの特徴

ProTranslator を使えばNICT新世代エンジンを利用しつつ、機械翻訳の利用につきものの面倒な処理を自動化できます。Memsourceと連携可能な処理は次の通りです。

  • MemsourceのmxliffをNICT新世代エンジン汎用NTと特許NTのマルチエンジンNMTで翻訳します。セグメント単位に同時に2エンジンで翻訳―逆翻訳を行いスコア算出し、スコアの高いエンジンを選択することで翻訳品質ばらつきを抑制します。
  • mxliffをバルク翻訳するのでセグメント間の構文解析が可能で、請求項単位に主題部の転置処理を自動でおこないます。(特許に特化した前後処理も同時に行います)
  • 翻訳フローに示すように、Memsource REST APIを用いてPDFやワードから翻訳pdfや翻訳ワードと校閲用mxliffを納品します。(End To Endの利用が可能)

  • Memsourceエディター上で逆翻訳結果も参照しながらポストエディット可能(下図)
  • MemsourceタームベースをMT翻訳に利用することが可能
  • エンジンのカスタマイズ*(アダプテーションを加えた3エンジンのマルチNMT

        【ProTranslator×Memsourceエディター】
    

      【ProTranslator×Memsourceの翻訳フロー】

End To Endの利用ではなく、「出願明細書の翻訳作りこみをじっくり行いたい(ポストエディット含む)」というご要望にもお応えできます。

①ProTranslatorのword⇒mxliff変換メニューで、ワード文書をアップロードするとmxliff(MT訳なし)をメール通知してダウンロードできます。(REST APIを使用)

②出願明細書の不具合箇所(係り受けを無視した改行を含む請求項や複数の主語述語を含む詳細な説明の長文段落)をmxliffエディターを用いてセグメントの結合(ctrl J)や分解(ctlrl E)で前編集します。

③ProTranslatorのmxliff一括翻訳メニューで、前編集した②のmxliffをアップロードすると一括翻訳(マルチNMT方式)されたmxliffを取得できます。これをポストエディットすることで安定したMT訳と逆翻訳文を参照しながらポストエディットすることが可能となります。

ProTranslatorは、翻訳会社、特許事務所、翻訳者等のプロユースから、企業知財(調査)部門、R&D部門や医療機関のエンドユーザーまで幅広くご利用いただけます。

お問い合わせ先

ProTranslatorは3月末に正式なリリースを予定されております。

詳細を知りたい場合には開発元である日本特許翻訳株式会社までお問い合わせください。

また、ご利用に必要なMemsourceのアカウントについてご不明点ございましたら、弊社担当者までお気軽にご相談くださいませ。

さいごに

Memsourceの特徴のひとつは、セグメントの結合や分解が容易で、Rest APIを使って外部ツールと柔軟に連携できる点

ProTranslatorはこの特徴をフルに生かしたプラットフォームです。

特許翻訳の効率化をご検討の場合には、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

特許翻訳と機械翻訳に関してはこちらの記事もご覧ください。

MemsourceとProTranslatorについては、JTFジャーナル2020 03/04巻頭特集「翻訳支援ツール2020」にもツール紹介記事があります。

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